6月25日に行われた特定非営利活動法人ITコーディネータ協会2026年度通常総会及びその後の理事会において、ITコーディネータ協会の副会長を拝命しました。
ITコーディネータ(ITC)になったのが2015年。その11年後によもや副会長になるとは、まったく想像していなかったことですが、ITC業界の発展、その先にある企業支援、さらに日本経済の発展に向け、この大役を果たしていきたいと考えております。
協会からは4月に「AXビジョン2028」が発表されております。「Air AI」空気のようにAIが存在し、それが活用されている社会。それがコンセプトです。ITCも当然にそれを最大限活用し、かつ企業がAI活用するためのキーパーソンとしてITCが目されている。それが日本経済に大きく寄与するものと信じています。
私は2017年から協会でのAI研修を始め、その後はPGL 4.0、ケース研修、中小企業向けAI活用ガイドと、ITCのコンテンツ作りに携わってきました。そのため、コンテンツについては熟知しています。一方、北九州ではロボット・DX推進センターや商工会議所を通した中小企業支援に関わってきております。IT経営コンサルティング九州(ITC九州)での届出組織活動にも参画しています。
諸先輩と比べればまだまだ少ない活動ではありますが、こうした経験をもとに、いま、特に中小企業でのAXに何が必要なのか。ITCがその支援をするためにどのような準備があれば良いのか、それを考えていきたいと思っています。これからは、自分だけができれば良いのではない。日本全国の7,500人を超えるITCが点ではなく面として様々な立場で、場面でAXを推進するためにはどうなっていれば良いのか。
これを考えなければならない立場になったということだと感じています。ただ、私だけでできることでもありません。多くの方のご意見を伺い、ご指導をいただくことが必要です。日本全国のITCは仲間である。それを思えば、間違いなくできる。
最後に一つ。AXと言っていますが、その中身はDXと同じと言っても問題ないと思います。DXはデジタル社会の中でいかに企業を変革していくかということであり、AI技術が進めば、AIが前提になるのは当たり前のことです。いまさら、AIを使うことを前提としないDXはあり得ない。少なくとも、今すぐは使わなくても、使う可能性を完全に排除するなんてことは絶対にないはずです。
もっと言えば、DXだって経済産業省の定義をよく読めば、データやデジタルといったツールの話を除くと、社会の変化(最近ではデジタル社会への変化)に経営をどう対応させていくか、ゴーイングコンサーンを前提とする企業が、そのリソース活用をいかに変えていくかという話です。それは企業経営として当たり前のことを言っているのです。
で、そのデータやデジタルというツールについては、そもそも私たちは「IT」コーディネータなのであって、ITという「一所」で「懸命」に社会貢献をしていこうとしている人たちなわけですから、当然に取り組むべきことです。いつも変化しているITという分野においては、そのわりと先端にある方の技術がAIだったというだけです。
だから、ことさらAI、DX、そしてAXを特別視する必要はないと思います。AIという新たな技術の特徴をしっかり理解してしまいさえすれば、あとはいつものITCプロセスです。ITCはずっと技術を単体で考えてはいけない、経営の中でどうITを使うかだと言ってきたはずです。そうしたITCのコンテンツをしっかり作り、受け継いできたのが、私たちITCだということです。
私は25年を超えたITCの歴史のなかで、そのわずか10年と少しに関わった人間に過ぎません。ただ、これからの10年、さらにその先を、皆さんと一緒に作っていければと思います。
(最後に一つといいながら、それが一番長くなってしまいましたが)皆さん、今後ともよろしくお願いします。
